西ノ内和紙(五介)
先日、常陸大子の方に用事があって行って来た。
まあ紅葉シーズンも終わりになってきて、袋田の滝や大子の街中の混雑も収まり、平日だったので今回は久慈川沿いを行く事にした。
途中の常陸大宮道の駅を過ぎ、芋煮でも有名な山方宿入口手前に「国県無形文化財指定 元祖 西ノ内紙 五介和紙」の看板が目に入る。
西ノ内はこれより東側の少し山側地域だが、昔から和紙つくりが盛んで今でも残っている。
この場所は和紙の体験場、製品の展示売店、食事処を合わせた施設だが、大子に朝方向かう時に大型バスが止まっていたので、昼ころに戻るときに立ち寄ってみた。
すでにバスや他の車はあまりなく、人の気配もあまり感じなかった。

そして、建屋に近づいて中を覗き込んだが、外の太陽の光が反射して中がよく見えない。
そしてカメラを向けたら・・・・
中に人いて、手招きされた。

中には4~5人ほど人がいて、作業を終えて、一休みしている感じだった。
中に入れていただけたので内部の写真を撮らせていただいた。

お話によると、丁度地元の小学生たちが今帰ったところだそうで、ここで卒業証書を各自が手作りで作ったのだとか・・・・

こちらが、紙を漉いたところだそうで、まだ溶かした材料が付いていた。

作っていた卒業証書がこちらで、学章マークはプリントしたものだそうだ。
そして、マークだけのもののほかに、自分で作ったことがわかるように、自分の名前を手書きで書き込んだものもあった。

そのほかに、学章を透かしで入れたものもあるということで見せていただいた。
まあ、こちらは高校? 写真では透かしはよく映らないが、透かしてみればよく見えた。
来年の3月の卒業証書にこれが使われるのでしょう。
和紙の里ということで、今ではこの地域が茨城県では有名ですが、この地方の和紙には「楮(こうぞ)」が使われているという。
この材料も年々栽培農家が減ってて厳しさが増しているそうだ。
そこで、小美玉市小川で生産されているトロロアオイという植物の根が、和紙つくりのねりに欠かせないそうで、小川地区では5軒の農家のみで全国の8割ほどがまかなわれている。
しかし昨年6月に、重労働と高齢化で今年の秋で生産をやめるとニュースに流れた。
今ではこのトロロアオイに変る化学材料もあるようだが、天然の素材にこだわる和紙作りもまだまだ多い。
そして、このニュースがきっかけで、福井の越前和紙の職人たちが農作業(トロロアオイの根を太らせるために夏場に新芽摘み取り作業)の忙しい時に応援にやってくることになった。
そして何とかこれからもトロロアオイの生産を続けてもらえる事になったようだが、これが一時しのぎになれば、また元に戻ってしまうことだろう。
常陸大宮地区の和紙つくりについては以前こちらのブログで以下の記事を書いています。(参考まで)
紙街道 ⇒ こちら
和紙の歴史などもまとめていますので、よかったら読んでみてください。
まあ紅葉シーズンも終わりになってきて、袋田の滝や大子の街中の混雑も収まり、平日だったので今回は久慈川沿いを行く事にした。
途中の常陸大宮道の駅を過ぎ、芋煮でも有名な山方宿入口手前に「国県無形文化財指定 元祖 西ノ内紙 五介和紙」の看板が目に入る。
西ノ内はこれより東側の少し山側地域だが、昔から和紙つくりが盛んで今でも残っている。
この場所は和紙の体験場、製品の展示売店、食事処を合わせた施設だが、大子に朝方向かう時に大型バスが止まっていたので、昼ころに戻るときに立ち寄ってみた。
すでにバスや他の車はあまりなく、人の気配もあまり感じなかった。

そして、建屋に近づいて中を覗き込んだが、外の太陽の光が反射して中がよく見えない。
そしてカメラを向けたら・・・・
中に人いて、手招きされた。

中には4~5人ほど人がいて、作業を終えて、一休みしている感じだった。
中に入れていただけたので内部の写真を撮らせていただいた。

お話によると、丁度地元の小学生たちが今帰ったところだそうで、ここで卒業証書を各自が手作りで作ったのだとか・・・・

こちらが、紙を漉いたところだそうで、まだ溶かした材料が付いていた。

作っていた卒業証書がこちらで、学章マークはプリントしたものだそうだ。
そして、マークだけのもののほかに、自分で作ったことがわかるように、自分の名前を手書きで書き込んだものもあった。

そのほかに、学章を透かしで入れたものもあるということで見せていただいた。
まあ、こちらは高校? 写真では透かしはよく映らないが、透かしてみればよく見えた。
来年の3月の卒業証書にこれが使われるのでしょう。
和紙の里ということで、今ではこの地域が茨城県では有名ですが、この地方の和紙には「楮(こうぞ)」が使われているという。
この材料も年々栽培農家が減ってて厳しさが増しているそうだ。
そこで、小美玉市小川で生産されているトロロアオイという植物の根が、和紙つくりのねりに欠かせないそうで、小川地区では5軒の農家のみで全国の8割ほどがまかなわれている。
しかし昨年6月に、重労働と高齢化で今年の秋で生産をやめるとニュースに流れた。
今ではこのトロロアオイに変る化学材料もあるようだが、天然の素材にこだわる和紙作りもまだまだ多い。
そして、このニュースがきっかけで、福井の越前和紙の職人たちが農作業(トロロアオイの根を太らせるために夏場に新芽摘み取り作業)の忙しい時に応援にやってくることになった。
そして何とかこれからもトロロアオイの生産を続けてもらえる事になったようだが、これが一時しのぎになれば、また元に戻ってしまうことだろう。
常陸大宮地区の和紙つくりについては以前こちらのブログで以下の記事を書いています。(参考まで)
紙街道 ⇒ こちら
和紙の歴史などもまとめていますので、よかったら読んでみてください。
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