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貞観(じょうがん)地震に学ぶ

 今回の東日本大地震について「貞観(じょうがん)地震、津波」との比較がいろいろと言われています。
私も先日仙台に行き、若林地区へ行った時に最北の「陸奥の国、国分寺と国分尼寺」跡が残されていることを知り石岡と比べながら興味を持って調べていたところ、この地震の記事に行き当たりました。

 貞観地震については、この時代の事を書いた歴史書「日本三代実録」に記録が残されており、大地震と大津波が記録されています。
貞観11年(869年)に発生し、M8.4以上だといわれ、今回と同じのM9.0くらいだったかもしれないともいわれます。
「日本三代実録」の記述では海から数十百里の先まで水びたしとなり、1000人程が溺死し、野も原も道も大海原となり、城下近くまで海水が来たとなっています。
この城は仙台と塩釜の中間の多賀城市にある多賀城と思われているのですが、別な説もあるようです。
国分寺と国分尼寺は聖武天皇の勅命(741年)で全国に建設されたのですが、ここ陸奥国が最北でした。
場所は仙台の若林地区にあり、仙台の駅の東南側になります。
また海抜16m程の所にあり、今回の津波はここには到達していないのですが、この貞観津波では被害を受けたと記録が残されているそうです。

仙台の海寄りの地形を調べてみると3000年ほどの間に貞観津波の前2回を含め、3回の大津波が襲っていることが判明しています。
それは800年~1100年の周期であり、貞観地震の後今回の地震まで約1100年強となります。
しかし、その間に明治三陸津波・昭和三陸津波があるのですが、どうも今回の地震発生の範囲とメカニズムがこの貞観地震にとても似ていると言われています。
もっとも貞観地震の5年前には富士山が大爆発して青木ヶ原ができた年代ですから、今とは少し違うようにも思います。
しかし、これから火山活動が活発になるかもしれません。貞観地震の後で、阿蘇山・鳥海山・開聞岳などが噴火しています。
注意深く見て行きたいですね。

もっとも気になるのが貞観地震の18年後(仁和3年(887年))に起きた五畿七道地震とも呼ばれる広範囲に被害を及ぼした「仁和地震」があることです。
これは東海・南海地震でM9.0クラスの巨大地震だったかもしれないという大地震と津波です。

東海地方、紀伊半島、関東南部など標高20m以下の所に住んでいる方は、巨大地震があった場合は高台、または5階建て以上のビルに避難をして下さい。
自分のいる海抜を知ることと共に、訓練しておくことも必要ですね。
今回の被害を見てみると、危機感が足りなかったと思われるところがありました。

中部電力の浜岡原発を止めてもすぐには危険がなくなるわけではありませんが、どうもこの報道がなされた後、経済活動に支障が出るとか、収益が圧迫される、株主に説明ができないとか、どこかおかしいですね。

都合が悪くなると民間企業を前面に出し、通常は国の方針に従っているとして、高い電力料金を支払わせる。そして高い給料を得ている。本当に数日後に仁和地震クラスの地震が起こらないとは言えません。

今回の地震前に、貞観地震の再来を真剣に心配されていた研究者がおりました。
地震は何時かがわからないのがやはり怖いですね。
 

地震・津波全般 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/05/07 17:44
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