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水雲問答(15) 大姦宿慝(だいかんしゅくとく)

  これは江戸時代の(長崎)平戸藩の藩主であった松浦静山公が晩年の20年間に毎日書き残した随筆集「甲子夜話(かっしやわ)」に書かれている2人の手紙による問答集を理解しようとする試みです。

雲:白雲山人・板倉綽山(しゃくざん)1785~1820年 上州安中の藩主
水:墨水漁翁・林述斎(じゅっさい):1768~1841年 儒学者で林家(幕府の大学頭)中興の祖
松浦静山・松浦 清 :1760~1841年

水雲問答15

水雲問答(15) 大姦宿慝(だいかんしゅくとく)

雲:
 大姦(だいかん)宿慝(しゅくとく)、其志姦邪にして身を正道忠直に真似(まね)、人心を得候者有之。責(せむ)れば禍却って生ず。いかが処置仕り可や、伺い度候。

(訳)
 大姦宿慝(たいへん悪賢しこいことが隠れていて、悪のかたまりとなっていること)、その志(こころざし)がよこしまな心であるが、身は正道忠直のような真似をして人心を得ている者がおります。しかしこれを責めれば禍がかえって生じてしまいます。どのようにしたらよろしいかお伺いいたします。

水:
 君の明無き時は、人臣の力及ぶ所にあらず。

(訳)
 君子が明で無きときには、部下の人臣の力の及ぶ所ではありません。

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水雲問答 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2021/03/19 04:16
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