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東北の被害

 先日仙台に行ってみて、都市中心部は思ったより被害は軽微だと感じた。
これなら石岡の方がひどいところもある位に思ったのである。
東北新幹線が連休前にやっと開通したので、途中もかなり地震の被害があるのだろうと思っていたのだが・・・。

細かなところや、お店で再開できずにいるところなどは確かにあるのだが、阪神淡路の時を想像すると全くそのような状態ではなかった。
海岸部の津波の被害さえ除けば・・・。
ところが、どうも東京で発行される新聞の論調は東北の見方に偏りがあるように感じる。

例えば一昨日(5/7)の産経新聞の記事だが
-東北各大学は今…定員割れ、学部移転も キャンパスなお寂然-

「東日本大震災は、被災地にある各大学の運営にも大きな影響を及ぼした。巨額の損失を出しながらようやく今年度の入学式を行った大学がある一方、開学以来初めての定員割れや、キャンパス自体を他県に移した大学も。震災から2カ月近くを経た今も、復旧への道のりはなお遠い」

というもので、「東北大」「石巻専修大」「北里大」の紹介記事であるが、
・石巻専修大:キャンパスに被害がなかったが、3月の追加の学生募集ができなくなり定員割れ
・北里大大船渡市三陸キャンパス:キャンパスは被害をまぬかれたが、まわりがほとんど被害で壊滅的な状態になったため、相模原市にキャンパス移転して新学期を始めた。
・東北大:卒業式中止。入学式も2度の延期。大学全体では計28棟が使用不能。中でも工学系や理学系の拠点が集まる青葉山キャンパスの被害が大きく、情報通信の基盤技術を研究する電子情報系など工学研究科の3棟や、理学研究科の化学棟が損壊した。

というもので、新聞のタイトルも被害が東北の大学全部に誇張されているように感じる。
先日仙台を訪れた時に、東北大の工学部の青葉山キャンパスへいってみた。
学生は4月中休みで、校舎への立ち入りは基本的に制限されていると聞いていたので、建物の崩壊などもあるのかと思っていたのである。
下の写真は5月1日の午前中に工学部のキャンパスの通りを撮影したものである。

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道路もきれいで、建物も特に被害を受けているようには見えない。

情報によれば、内部の実験器具や棚などが倒れ、相当にダメージを受けたと言われているが、これならここ石岡やつくばも似たようなものである。
天井のパネルが落下。書籍の大型の金属製ラックが倒れた。などあまり変わらない。
筑波大の被害額70億円は東北大に次ぐ大きさだという。筑波大の状況は

「研究設備の被害は約四十億円。原子核や素粒子などの実験に用いられるタンデム型加速器は、中枢部分が修復不能となり約七億円の損失。電子顕微鏡、質量分析計など高額な実験機器が壊れたほか、遺伝子実験センターでは世界的に貴重な藻類の遺伝資源が停電で台無しになった」

すなわち、建物は倒壊しなくても高価な設備で使えなくなったものなどが多数あったというのだ。
入学式も体育館が使えず、青空のもとで行なったとニュースに載った。しかし、東北の扱いはどこか悲壮感が漂う記事になっている。
復興はみなが一生懸命にやっており海岸沿いを除けばみな元気になってきている。
皆が東北に行くようになれば今までと変わらない状態になるのは難しくは無い。
すでに中心部は神戸の時みたいに壊滅的ではない。
東京の新聞各社ももう少し前向きな報道をお願いしたい。
現在政治も経済も全て東京に集中している。このまま東京が災害を受けた時には全ての機能が麻痺してしまう。
機能の分散化をはかり、一部を東北地方に移転することなどを考える必要がありそうに思う。

ところで、茨城県は関東地方であり東北地方ではないが、東京で聞いてみると東北地方だと思っている人が多いそうである。
  

震災後の状況 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/05/09 19:05
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