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国神神社(行方)

 常陸国風土記の行方郡の鴨野の記述の少し後に、「郡の西に津済(わたり)あり。謂はゆる行方の海なり。海松(みる)、及塩(またしほ)を焼く藻生ふ。凡て、海に在る雑の魚は、載するに勝ふべからず。但、鯨鯢(くじら)の如きは、未だ曾て見聞かず。
郡の東に国社(くにつやしろ)あり。此を県(あがた)の祇(かみ)と号(なづ)く。杜の中に寒泉(しみず)あり。大井と謂ふ。郡に縁れる男女、会集(つど)ひて汲み飲めり。」とあります。

この郡の東にあるという国社(くにつやしろ)がどんな所かを訪ねてみました。

この社といわれる「国神神社」は行方市行方1820あたりにあります。
玉造の町の方から国道355号線で霞ケ浦に沿って南下し、左の山沿いの旧道と交わってすぐ、左手に「行方郵便局があり、その先を左に入っていったところにあります。
私は県道50号線側からこちらに向かっていきましたが、距離的にはちょうど中間あたりでしょうか。

郵便局側(国道355側)から進むと、右側に「八王子神社」へ曲がる看板があります。
このところを反対の左手に少し入った少しごちゃごちゃした住宅や森が生い茂っていてわかりにくいですが、右手の小山の上に鎮座しています。

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少し道がぬかるんでいましたが、畑への作業用の道路のような道を入り、神社入り口は反対側を向いていました。

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比較的新しい社殿でしたが、きれいに整備されて守られていました。
これについては下の神社説明碑に記載があり、地元関係者が最近(平成19年)に再建、修理、整備をされたようです。

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さて、ここに祭られている神様は「大己貴神(おおなむち)」です。
まあ出雲大社の神である大国主命と同一ですね。
この日本の国造りを成し遂げた神様です。

この風土記に記載の神社は「香島の神子の社」「香取の神子の社」「二つの神子の社」などと表現されている鹿島・香取神宮の子社などを「天神(あまつかみ)」と呼び、もともとその地にあった祇(かみ)を「県(あがた)の祇(かみ)」と区別しています。

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他に行方郡には潮来市古高(ふったか)に国上神社があり、やはり大己貴神と少名彦名神をまつっています。
また、潮来市上戸にも国神神社があります。
神社としてはこの上戸の方が有名ですが、古高の国上神社から勧請したのではないかともいわれているようです。

国神神社、国上神社などが全国に数多くありますが、ほとんどが大国主命など、出雲大社とかかわりのある神様が祭られているようです。

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この場所も行方市行方(字国神)18020 となっており、字名が「国神」で、このあたりの地区を「神田地区」と呼んでいるようです。

そういえばここに来る手前の道路の反対側に「八王子神社」があったけど、牛頭天皇の皇子(8人)を祀っているというのもどのように関係してくるのだろうか?
明治維新の廃仏稀釈で牛頭天皇を祀る「天王社」は皆、スサノオをまつる神社に替わってしまった。

常陸国風土記と共に | コメント(0) | トラックバック(0) | 2023/06/18 10:42
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