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大生(おおう)神社

 潮来の熱田神社の次はそのまま北上して大生神社へ。

ここは鹿島神宮の元社などともよばれるが、鹿島神宮より古いという訳でもない。
鹿島神宮に祀られているのは「武甕槌(たけみかづち)大神」だが、常陸国風土記に出てくる「建借間命(たけかしまのみこと)」がこの地を制したことから、一族がこの大生地方に住み着き、ここに「建借間命(たけかしまのみこと)」を最初に祀った。

そして、後に、鹿島神宮に「武甕槌(たけみかづち)」として、祀りなおした。
そのために、ここが鹿島神宮の元社であると呼ばれる???

まあはっきりしないが、そんなところなのかもしれない。

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まあ、この辺りは古墳も多く、神社の参道も非常に長い。
殆ど車も通らないので、この木々の生い茂った林の静けさに、心も落ち着く。

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拝殿にお参り。

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常陸国風土記には大生(おおう)という名前は、ヤマトタケルがこの北側の丘前(おかさき)の宮に滞在した時に、この大生の浦辺に、炊屋舎(かしぎや)を建てて、ここで食事を作り、それを北浦沿いに小舟を並べてうかべ、これを橋のようにわたって、その丘前の宮に運んだと書かれている。
その食事を作った場所を「大炊(おおい)」と呼んだことから「大生」となったという。

まあこれもあてにはならないが、そんなことを考えてこの地に来てみるのもよいだろう。

丘前の宮はこの北の「岡」という地名の場所だとされる。
ここは相鹿の郷ともよばれる。
ヤマトタケルはここで弟橘姫に再会していて「相鹿=あふか」となったとも書かれている。
北の日立市助川の方でも再会しているが、ここも名前に「遇鹿(あふか)」の地名由来が同じ理由で書かれている。

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大生神社は時々訪れていて、いつもそのたびに不思議な思いに駆られるが・・・。


常陸国風土記の世界<行方郡> | コメント(0) | トラックバック(0) | 2023/10/22 13:28
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