丘前の宮と相鹿の里
ふるさと風の会で、常陸国風土記に書かれている遺称地巡りの2回目として10月12日に行方地域の東南部を回った。
行方地域も結構広く、多くの遺称地巡りもネットに公開されているものも多いが、ほとんどが玉造から小高地方くらいまでで、この東南側の北浦方面が抜け落ちている。
前回大生神社などを紹介しているが、今回紹介するのは、相鹿の里と丘前の宮である。
相鹿は後の10世紀前半の辞書「和名類聚抄」に「逢鹿郷(あふかごう)」と書かれた場所と推察され、常陸国風土記では倭武の天皇(ヤマトタケル)がここにある相鹿の丘前(おかざき)の宮に滞在している時に、大生の里の浜辺に炊屋舎(かしぎや)を建てて、ここで炊事、料理を作って、水辺に舟を並べて、この舟の上を歩いて、この宮まで運んだと書かれている。
また、この地にヤマトタケルの妻である大橘比売(おとたちばなひめ)が倭(大和)から降りてきて再会したとなっている。
まあ、これは史実ではなく、ヤマトタケルの存在も造られたものであるともいわれるし、相鹿(あふか)の名前由来を作り上げたものではあろうが、大変興味深い話である。

現在この丘前の宮があったとされる場所が、行方市岡と言われる場所で、ここには丘へ上る入口に昔ここにあった寺の門柱が残っている。
相賀山・寿福寺と書かれた門柱
この寺はここから少し離れた場所に残っているが、今はこの先にはいくつかの神社が祀られている。

左側の社が「雷神社」で、ここを丘前の宮とみなしている。ただ、今はここには道鏡信仰が一緒になり、そのような木や石の造形物が置かれている。

この神社から東の方に道が続いている。

「歴史と文化 ふれあいコース」として、いくつかの史跡を巡れるようになっています。
ここは丘の上の方ですが、山や畑を巻くようにして下の集落へ続いています。
昔一度歩いて「ナウマンゾウの化石出土地」などは住宅地の真ん中あたりに立っていました。
まあ、そこまで歩くのはやめて、この畑や林を巻くように数分行く「相賀城跡」に行けますのでそこまで行って引き返しました。

相賀城は戦国末期の佐竹氏の南方三十三館仕置きで、滅ばされ城も廃城になったようです。
写真は9月末に撮ったもの。彼岸花が咲いていました。

このような案内看板があり、詳しく見ていけばもう少し面白い話も見つかるのかもしれません。
しかし、何度も行くのも結構面倒くさい場所なんです。
今年は、常陸国風土記全体のまとめをするために行かなければならない場所がまだあるので、しばらくは忘れておきましょう。
行方地域も結構広く、多くの遺称地巡りもネットに公開されているものも多いが、ほとんどが玉造から小高地方くらいまでで、この東南側の北浦方面が抜け落ちている。
前回大生神社などを紹介しているが、今回紹介するのは、相鹿の里と丘前の宮である。
相鹿は後の10世紀前半の辞書「和名類聚抄」に「逢鹿郷(あふかごう)」と書かれた場所と推察され、常陸国風土記では倭武の天皇(ヤマトタケル)がここにある相鹿の丘前(おかざき)の宮に滞在している時に、大生の里の浜辺に炊屋舎(かしぎや)を建てて、ここで炊事、料理を作って、水辺に舟を並べて、この舟の上を歩いて、この宮まで運んだと書かれている。
また、この地にヤマトタケルの妻である大橘比売(おとたちばなひめ)が倭(大和)から降りてきて再会したとなっている。
まあ、これは史実ではなく、ヤマトタケルの存在も造られたものであるともいわれるし、相鹿(あふか)の名前由来を作り上げたものではあろうが、大変興味深い話である。

現在この丘前の宮があったとされる場所が、行方市岡と言われる場所で、ここには丘へ上る入口に昔ここにあった寺の門柱が残っている。
相賀山・寿福寺と書かれた門柱
この寺はここから少し離れた場所に残っているが、今はこの先にはいくつかの神社が祀られている。

左側の社が「雷神社」で、ここを丘前の宮とみなしている。ただ、今はここには道鏡信仰が一緒になり、そのような木や石の造形物が置かれている。

この神社から東の方に道が続いている。

「歴史と文化 ふれあいコース」として、いくつかの史跡を巡れるようになっています。
ここは丘の上の方ですが、山や畑を巻くようにして下の集落へ続いています。
昔一度歩いて「ナウマンゾウの化石出土地」などは住宅地の真ん中あたりに立っていました。
まあ、そこまで歩くのはやめて、この畑や林を巻くように数分行く「相賀城跡」に行けますのでそこまで行って引き返しました。

相賀城は戦国末期の佐竹氏の南方三十三館仕置きで、滅ばされ城も廃城になったようです。
写真は9月末に撮ったもの。彼岸花が咲いていました。

このような案内看板があり、詳しく見ていけばもう少し面白い話も見つかるのかもしれません。
しかし、何度も行くのも結構面倒くさい場所なんです。
今年は、常陸国風土記全体のまとめをするために行かなければならない場所がまだあるので、しばらくは忘れておきましょう。
コメント