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府中六井(2)-石井の泉

本日(7/8)2度目です。1度目もよろしく。
 かって、常陸府中(石岡)の町は清酒どころとしても昔から名高いところである。
清酒造りには良い水が必要で、湧水は大変貴重なものであった。鉄分も少なく、酒造りに適していたと言われている。
そんな街中に昔から六井といわれる名井があった。六井というのは井戸が六ヶ所とも言われているが、どうも多くの井戸を指していたものらしく、定説となっている六個の井戸以外にも多くの井戸が知られていた。
筑波山にも筑波六井といわれる井戸が存在し、全てが明らかになっているわけではないようだ。

府中六井とは笹目内蔵助さんが崙書房から昭和58年に「府中六井」という書物を出している。これによると
「野々井・室ケ井・小目井・石井・杉ノ井・鈴負井」という市史などがあげている井戸の他に入れなければいけない井戸を挙げている。
例えば「北の谷のホチ水、田端井、総社のおみたらし、小目代福性院の古井戸、宮下の遺徳泉、村上の子ハ清水、府中宿の古井戸、貝地駒田の古井戸」などが挙げられている。

ここはまずは通説の6つの井戸の現状をみつつ、時代が見えてくればいいのだが・・・
先日「杉の井」を紹介しましたので、今日は「石井の泉」を紹介します。

府中六井地図

・涼しさに千歳をかけて契るかな 石井の水の清き流れに <石井の泉>

・びんずるの谷津に月さす室ケ井の 湧き出づる水の流れ清けれ <室ケ井>

・故郷の野中の清水ぬるければ 物の心を知る人ぞ汲む <野々井>

・見ぬ人は汲みて知るらん小目井の 清き流れの千代の行く末 <小目井>

・宮部なる瑠璃の光の薬とて 口にくくめる鈴負井の水 <鈴負井>

・今の世に塵もとどめぬ杉の井の 清きをおのがこころもとがな <杉の井>

それぞれの泉を読んだ歌がのっていました。(石井の泉の現地案内板)

石井の泉は通りに案内矢印があるが、そのまま行くと突き当りを少し右に回るように進むと下の写真のように住宅の横に階段がある。ここには案内がないので初めての人は気がつかない。
石岡の案内板は本当にこのようなものが多い。

isii01.jpg

住宅の裏へまわってみると、そこに地蔵さまと看板がある。
水は申し訳程度にながれているが、苔むした淀んだ水できれいとは言えない。
昔は、目の治療にも効く清らかな水で、農薬が出回り始めた時は、この泉の周りは農薬が禁止されたといいます。

isii02.jpg

現在地蔵には雨露を防ぐため屋根つきの小屋がつくられています。

P1010001_20110708114902.jpg

「いしおか昭和の肖像」に写真がありました。今泉さんのお顔と当時の泉の様子がわかるので、ここに比較のため掲載させていただきました。
(勝手に掲載お許しください。あまりにい写真だったので。問題あれば連絡ください。)


府中六井 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/07/08 19:58
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