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瀬戸井街道(8)-随分附

 旧瀬戸井街道といわれる「岩間街道」を岩間から水戸方面に行くと、昨日紹介した「住吉宿」があり、次が「鯉渕宿」ですが、この2つの宿場の中間にとても変わった地名の場所があります。
「随分附」とかいて「ナムサンヅケ」と読みます。

茨城の難読地名リストに必ず登場するところです。木葉下でアボッケ、安居で「アゴ」など明らかに昔から伝わり残された地名です。
漢字はほとんどの場合が当て字でしょうから、漢字から意味をつかむのは無理でしょう。
興味のある方はアイヌ語などを調べられたらわかるかもしれません。

さて、この随分附には昔の街道と思われる通りが残されていました。


namusanzuke01.jpg

上の写真は水戸方面から岩間方面を見たところです。
「随分附本郷」という看板を笠間市が立てていました。
ここから横(北方向に)に入る幅4mくらいの道は、恐らく瀬戸井街道の名残でしょう。

namusanzuke02.jpg

こんな感じの道が数十mあるだけで、元の笠間海道に出てしまいます。

namusanzuke03.jpg

明らかにまわりの家に比べて雰囲気が違っていますね。

namusanzuke04.jpg

立派な門や塀、古木などが続いています。

namusanzuke05.jpg

namusanzuke06.jpg


 
次回は水戸市に入って「鯉渕宿」周辺をお届けします。
 

瀬戸井街道 | コメント(6) | トラックバック(0) | 2011/08/27 06:24
コメント
No title
おはようございます。
難しい地名ですね。
全然読めませんでした。
僅かな瀬戸井街道の道は、
立派な土塀や板塀で格を感じさせますね。

こちらでも、東一口が、難解地名です。
「ひがしいもあらい」と読みます。
No title
こんにちは。この近所の人が調べたところ「その人の分に随って業に付きなさい」という意味だそうです。でも町と名前のいわれになってませんよね。
私もこの辺りはちょっと雰囲気が違うと思ってました。チャンスがあったら調べてみたいと思います。
No title
今日はお仕事ですね…きっと(・∀・)

地名・人名は難易度が高いですが、その地の
歴史に関連してることが多いので興味深い
です (で…この地はアイヌと何か関係が?)

前記事の赤い鳥居の写真がお気に入りです
(私も撮ってみたい~)
Re: No title
takasegawa様
こんばんは。お返事遅くなりました。
結構難しい読みの地名は多いです。

> こちらでも、東一口が、難解地名です。「ひがしいもあらい」と読みます。

ありがとうございます。
調べたら東京にもお茶の水辺りにも一口坂があるそうです。
これも「いも」=疱瘡、天然痘のことらしいですね。
でも、京都の「東一口」はとてもきれいなところですね。
情報ありがとうございます。
Re: No title
troyさん
こんばんは。
情報ありがとうございます。
>「その人の分に随って業に付きなさい」という意味だそうです。
・・・これぞまさしく後の解釈ですね。でもこれでもいいのかも。

この近くの「安居(あご)」などとともにとても興味がわきます。
あとでもう少し調べてみます。
ありがとうございました。

Re: No title
NINA 27さん
> 今日はお仕事ですね…きっと(・∀・)
・・・わかりましたか。その通りですよ。ww

> (で…この地はアイヌと何か関係が?)
この地は大和民族が制圧する前は縄文人が1万年以上前から住んでいました。
言葉は書かれたものはありませんが、現在のアイヌに継承されているようです。

> 前記事の赤い鳥居の写真がお気に入りです
ありがとうございます。鳥居は何故赤いのがおおいのですかね。
たくさん並ぶといいですよね。


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