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石岡のおまつり(4)-富田のささら

朝一番の更新としていましたが、記事が多いので、本日2本目の記事を載せます。

 石岡のお祭りの神輿の先頭に立って露払いをする茨城県無形民俗文化財に指定されている「富田のささら」を紹介します。

富田町に伝わる伝統の獅子なのですが、非常に変わった独特なものです。
「七度半の迎えをうけて出る」というもので、なかなか姿を現しません。
表したと思ったら、素早く神輿の通る道を一気に駆け抜けます。

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屋台は紺地にサッカーのシンボルマークでおなじみのヤタガラスを染め抜いており、ヤタガラスも神武東征の時に大和に入る道案内をしたという神話に基づいています。

sasara03.jpg

獅子は全部で三匹です。老獅子・若獅子・女獅子といいます。女獅子には角がありません。
屋台の上では独特な動きをします。
太鼓に合わせて、黒の獅子がクルリと1回転します。(中に芯棒が入っていて、これを人が回します)

sasara02.jpg

獅子頭は2本の角を持ち、黒漆が塗られており、目や歯は金箔で、のど部には軍鶏の羽で覆われています。

歴史的にも古く、江戸時代にはこのささらは登場していますが、はっきりしたことはわかっていません。
もともとこの富田町は江戸の宝永年間まで「馬之地町」といわれ、国中から府中に馬が集まってきていた時にその中心となった場所か、そのまとめ役などが住んでいたところと思われます。

「ささら」のこの三匹獅子は関東から東北にかけて多く見られ、それぞれ独特の文化があるようです。
石岡地区ではここ富田地区と三村地区に同じようなものがあり、三村地区のささらは享保年間にはじまり、富田はそれより古いと思われ、少なくても300年以上前に始まったものと考えられています。

また、茨城県のささらは主に「棒ささら」とよばれるもので、獅子に棒を刺して、その棒を回して、獅子をくるりと回転させます。この動きは独特で、他の地方の「ささら舞」とは違った文化を持っています。

秋田の角館周辺に「ささら舞」が民俗芸能として数か所で残っていますが、こちらは常陸国を統一した佐竹氏が秋田に移った時に伝えられたものと言われています。

従って、本当のささらの期限は室町時代くらいと考えられます。
このような民俗芸能のルーツを探るのなど面白そうです。

なお、ささらの名前の由来は手にもった竹の棒をささら(編木)といい、稲穂が擦れあう擬音を表す楽器になっているとのこと。
五穀豊穣や魔よけの意味をもつものとされます。
 
次は石岡独特の幌獅子を紹介します。
 
 

石岡のおまつり | コメント(10) | トラックバック(0) | 2011/09/01 18:10
コメント
No title
こんばんは。
私が撮ったのはそんなにすごい伝統をもつものだったんですね!
フィルム大事に撮っておきます。
教えていただきありがとうございます。
Re: No title
troyさん
各地のささらを調べてみると面白いですよ。
意外に近くにもあるかもしれません。
昔は疱瘡などの疫病よけの儀式が多くあったようです。
私も少し調べたくなりました。
No title
ROMAN様
またまたあやふや記憶です。
ささらは滅多に登場せず、私自身もこどもの頃、見てびっくりしていました。何年かに一回と言うパターンだったように思います。不気味で怖い、という記憶です。
獅子と山車を両方もっている町内は毎年交代で出していました。小学生男子は獅子が好きですから、山車の年はつまらないものでした。
今は獅子も山車もささらもオールスター総出演方式です。これもずいぶん変わりました。
Re: No title
行徳様
このささらは確かにあまり見かけなかったですよね。
最近は結構見かけるようです。
オールスター総出演の方が見る方は楽しくていいでしょう。
田の三大まつりも山車の数が増えてきているように思います。
佐原は昔から夏と秋に分かれてやっていたのか?
どこも祭りは伝統とともに新しいものが増えてきています。
やはりこれも進歩と考えても良いのでは?
No title
ROMAN様
まったくもってよろしいと思います。
これも観光振興の側面でしょうが、伝統がちがち
でないのがこの祭の良いところなのはおっしゃい
隊でもよく分かります。

提案:
外から見にこられる観光客に石岡の祭トリビアリーフレットや
、年番おっしゃい隊カードとか
配ったらいかがでしょう。伝統も今日も外の皆様
はそのままではわかりませんから、分かっていただきファンになっていただき、また来ていただき。こういうの大事でしょう。
各番所のスタンプラリー、そこで各町内のミス恋瀬(金丸とか)との記念撮影とか、これも上記リーフレットに組み合わせると楽しいのではないでしょうか。
Re: No title
行徳様
祭り見物は歴史伝統芸能を見たいというのも一部にありますが
多くの人は、賑やかで元気のよい祭りを求めています。
しかし、これだけだと一時的なもので祭りのときのみしか来ません。
祭りも今や土浦の花火大会に勝てません。またつくばの祭りの方が
人が多い。
石岡の名前が地盤沈下しているからです。
石岡の魅力が知れるようになると祭りはもっと盛り上がります。

> 提案:
> 外から見にこられる観光客に石岡の祭トリビアリーフレットや、年番おっしゃい隊カードとか
・・・提案多謝。
棒ささら
初めまして、先日初めて石岡祭を拝見しました。
多くの幌獅子にも圧倒されましたが、この棒ささら、3匹獅子舞には大変心引かれました。
八咫烏の幕にもびっくり、こちらのブログの説明で大変理由がよくわかりました。
もういろんな物の詰まった祭に来年もまた訪れたいと思いました。
ししまる様
こんにちは。
コメントありがとうございます。

この記事ももう5年前のものでした。
昔の記事もこうして読んでいただけることに感謝いっぱいです。

このささらはもう少し学術的・体系的に調査まとめてもらいたいなどと思っています。
私の記事は参考程度ですので余る掘り下げてはおりません。
いろいろ地域に眠る歴史などをかき回していますが、まだ素人の領域です。
さんこうになったら幸いです。
これからもよろしくお願いします。
No title
そうですね、棒で操作するタイプは私も初めてです。
いろいろと調べてみたいと思います。
これからもブログを通していろんな事を教えて頂けたら嬉しいです。
ししまる様
ご連絡ありがとうございます。



> これからもブログを通していろんな事を教えて頂けたら嬉しいです。

これからもよろしくお願いします。

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