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笠間城(3)

 城の天守閣のあった頂上に現在この「佐志能神社」が祀られています。
かなり古い神社で、延喜式式内社(茨城県に28座)の一つに数えられています。

ここで気になるのが石岡の佐志能神社との関係です。
石岡には3つの佐志能神社があります。染谷、村上と旧八郷の柿岡です。
龍神山麓の村上神社から染谷は分かれてできたものと思われますが、創建された年代がわからないほど古く何処か元は1つだったのかもしれません。
ということは、ここ佐白山の佐志能神社がもとになった可能性が・・・・。

あまりにもこの笠間・小原・稲田周辺や朝房山などがこの石岡と関係が似てるんだよな。
5~6世紀頃の古墳分布なども調べて行けば何かありそうだが・・・。
水戸に大足(おおだら)などというダイダラボッチにまつわる地名があるが、石岡にもある。
これは製鉄と関係があるのだろう。
青銅文化と鉄器文化がほぼ同時に日本にはやってきた。でも鉄の方が戦えば強い。
日本の歴史も何もわかっていないことが多い。

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この笠間の佐志能神社は笠間城(桂城)の天守閣のあった佐白山の山頂の岩場の上に置かれています。

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このように大きな岩の上に乗っかっているだけ?です。

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本殿は城の瓦を使った土塀で囲まれていました。
しかし、今回の地震で、危険ということで裏側に回ることはできませんでした。


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この佐志能神社ですが、ここに笠間城が建てられた時に、祠を下市毛字田宿(黒袴)に遷されたといいます。
そして、明治になり廃城となってから元の位置に戻されたそうです。(明治5年)
しかし気になるのはもっと前の5-6世紀頃です。

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城跡の場所はきれいに整備されています。
途中登るときは少し暗くて寂しい感じですが、上の広場はカラッとして気持ちがいいです。

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登り道中は苔むした木々など趣があります。

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さて、千人溜りの駐車場から笠間の市内と反対側に下ってみました。
山を下りた麓は桜の木の並木があります。
春は花が咲ききれいでしょうね。

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山に囲まれたところに蕎麦の花が咲いており、向こうの方は刈り取られたばかりの稲束が干してあります。
のどかな里山の風情が広がります。

多くの方はこちらには下りてこないのだろう、「もったいないな~」などと思いながらここを後にしました。


 

笠間方面 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/09/19 06:24
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