恋瀬川
気温も下がり秋めいてきました。
温度差が大きすぎて野菜などの葉ものは大きくなろうと思ったのに、思いとどまって予定通りに生産ができないらしい。
天高く馬肥ゆる秋ではあるのだが、あまり価格が高くなってはどうしようもない。。
お米や小麦も値上げだという。
一方、被災地の人々の抱えているローンなどの猶予ももう待ったなしで、仕事がなく頭を抱えている人が結構いると思う。
これからが正念場なのかもしれない。
さて、今日は先日、石岡の西側を流れる恋瀬川の6号国道にかかる「恋瀬橋」から筑波山側を撮影したものだ。
あまり、朝方撮る機会がなかったが、通りかかったのでロードパークに車を止めて撮影した。

やはりカメラがいいのでないとダメなのだが、それでも雰囲気は伝わると思う。
写真をブログに載せておられる方々はほとんどが、短い文だけで「内容を説明せずとも写真を見ろ」というスタイルだ。

しかし、私のは写真は補助的なもので、主は文章だと思っている。
昨日次回11月のことば座公演のポスター原稿を送っていただき、それをふるさと風の会のHPの方に載せた。
私は勝手に応援団といっているので、これもそのお手伝いではあるが、とても勉強になる。
やはり歳をとっても勉強しなければならないことを教えられる。
今回はその中の脚本原稿を送っていただき読ませていただいた。
そして、そこに書かれていた「後撰和歌集」に載せられている恋歌でも取り上げてみたい。
筑波嶺(つくばね)の 峰より落つる 男女川(みなのがは)
恋(こひ)ぞつもりて 淵(ふち)となりぬる
陽成院(13番) 『後撰集』恋・777
もう、後撰和歌集は万葉集、古今集の後に作られたものだが、1100年以上も前に読まれた歌だ。
その中でも、筑波山を読んだとても有名な歌だ。
男女川は水無乃川と書いたり、解釈によりさまざまだ。
この男女川を筑波嶺の男体山と女体山の間を流れる細い川のことだというが、作者が筑波嶺に登ったかどうかはわからない。
きっと想像して歌ったものでしょう。
最初は細い川だが、やがて大きくなっていくように、恋心もしだいに積って大きく深く淵のようになってしまった程度の意味か?
しかし、歌が有名になりすぎて実際にどの川を指すのかなどという論争もあるようだが、あまり意味もないとも思う。
ここ「恋瀬川」などというのも昔は「表(おもて)川」「鯉川」「小泊(初)瀬川」「志筑(師付)川」などと何通りにも呼ばれてきたが、恋瀬川という名前に固定されたのだから、恋の川として認識されるようになったらいいなと思っている。
この恋瀬川の下流(中津川)で合流するかすみがうら市の方を流れる川を「天の川」というが、これもかなりいけてる名前だと思う。
笠間が「恋人の聖地」と指定されたのだから、石岡も何かできないものだろうか。
市の商工会でも市のイメージキャラクタ「恋瀬姫」にまつわる懸賞小説を募集している。
このイメージは少しハデな感じで、ふるさとの文化を掘り下げて新たな息吹を吹き込もうとしている「ことば座」の活動とは少し方向も違っているが、こちらの恋瀬姫にも筑波山を読んだ恋歌を是非広めていってもらいたいものである。
正岡子規が石岡で詠んだ歌
白雲の蒲團の中につゝまれてならんで寐たり女體男體
なんてのもあるので、この恋瀬橋から眺めた筑波山がもっとも美しい。
土浦やつくば側から見ると男体山と女体山が離れすぎていて、この歌のイメージには合わないのだから、石岡もこの景色は誇っていいと思う。
昨夜は土浦の桜川では恒例の花火大会があったが、人出も最近は多く見に行かなかった。
新潟長岡の花火を知っていると、あまり見に行く気になれない。
これも人混みがあまり好きでないのだからしょうがないね。
温度差が大きすぎて野菜などの葉ものは大きくなろうと思ったのに、思いとどまって予定通りに生産ができないらしい。
天高く馬肥ゆる秋ではあるのだが、あまり価格が高くなってはどうしようもない。。
お米や小麦も値上げだという。
一方、被災地の人々の抱えているローンなどの猶予ももう待ったなしで、仕事がなく頭を抱えている人が結構いると思う。
これからが正念場なのかもしれない。
さて、今日は先日、石岡の西側を流れる恋瀬川の6号国道にかかる「恋瀬橋」から筑波山側を撮影したものだ。
あまり、朝方撮る機会がなかったが、通りかかったのでロードパークに車を止めて撮影した。

やはりカメラがいいのでないとダメなのだが、それでも雰囲気は伝わると思う。
写真をブログに載せておられる方々はほとんどが、短い文だけで「内容を説明せずとも写真を見ろ」というスタイルだ。

しかし、私のは写真は補助的なもので、主は文章だと思っている。
昨日次回11月のことば座公演のポスター原稿を送っていただき、それをふるさと風の会のHPの方に載せた。
私は勝手に応援団といっているので、これもそのお手伝いではあるが、とても勉強になる。
やはり歳をとっても勉強しなければならないことを教えられる。
今回はその中の脚本原稿を送っていただき読ませていただいた。
そして、そこに書かれていた「後撰和歌集」に載せられている恋歌でも取り上げてみたい。
筑波嶺(つくばね)の 峰より落つる 男女川(みなのがは)
恋(こひ)ぞつもりて 淵(ふち)となりぬる
陽成院(13番) 『後撰集』恋・777
もう、後撰和歌集は万葉集、古今集の後に作られたものだが、1100年以上も前に読まれた歌だ。
その中でも、筑波山を読んだとても有名な歌だ。
男女川は水無乃川と書いたり、解釈によりさまざまだ。
この男女川を筑波嶺の男体山と女体山の間を流れる細い川のことだというが、作者が筑波嶺に登ったかどうかはわからない。
きっと想像して歌ったものでしょう。
最初は細い川だが、やがて大きくなっていくように、恋心もしだいに積って大きく深く淵のようになってしまった程度の意味か?
しかし、歌が有名になりすぎて実際にどの川を指すのかなどという論争もあるようだが、あまり意味もないとも思う。
ここ「恋瀬川」などというのも昔は「表(おもて)川」「鯉川」「小泊(初)瀬川」「志筑(師付)川」などと何通りにも呼ばれてきたが、恋瀬川という名前に固定されたのだから、恋の川として認識されるようになったらいいなと思っている。
この恋瀬川の下流(中津川)で合流するかすみがうら市の方を流れる川を「天の川」というが、これもかなりいけてる名前だと思う。
笠間が「恋人の聖地」と指定されたのだから、石岡も何かできないものだろうか。
市の商工会でも市のイメージキャラクタ「恋瀬姫」にまつわる懸賞小説を募集している。
このイメージは少しハデな感じで、ふるさとの文化を掘り下げて新たな息吹を吹き込もうとしている「ことば座」の活動とは少し方向も違っているが、こちらの恋瀬姫にも筑波山を読んだ恋歌を是非広めていってもらいたいものである。
正岡子規が石岡で詠んだ歌
白雲の蒲團の中につゝまれてならんで寐たり女體男體
なんてのもあるので、この恋瀬橋から眺めた筑波山がもっとも美しい。
土浦やつくば側から見ると男体山と女体山が離れすぎていて、この歌のイメージには合わないのだから、石岡もこの景色は誇っていいと思う。
昨夜は土浦の桜川では恒例の花火大会があったが、人出も最近は多く見に行かなかった。
新潟長岡の花火を知っていると、あまり見に行く気になれない。
これも人混みがあまり好きでないのだからしょうがないね。
いつも拝見する度に 脳が活性化されると同時に大切な歴史に触れ 母なる国への思いを深める大切で素敵な時間を頂戴しています。
こんなに学術的な内容のものを しかも毎日綴り続けることができるなんて凄いことです。
>私のは写真は補助的なもので、主は文章だと思>っている。
いつも そのように感じております。
カラー写真もふんだんにある デラックスで解り易い歴史の手引書と思いつつ拝見しております。
陽成院のお歌は 有名なので私も知っておりましたが 御地の風景や地理地形なども含めて 総合的に解釈をする機会を頂きました。
詠み人の思いをより深く理解することに繋がりますよね。有難うございました。
深まる秋と共に 自分も深めて行きたいものだとの思いをを新たに致しております。
有難うございました。
正直、石岡の知名度は魅力に比べあまりに低いと思います。
まあ総合的観光地が有る訳じゃないのである程度は仕方ないですが、
全国規模はもとより県内でももっと広めていいかと。
つうか茨城県自体が人気では残念なことになってますが(^◇^;)
>恋瀬姫
手段は選ばず的に、取っかかりが大切ですから
これはこれで、有りだと思います。
というかそんな悪いキャラじゃないのだから
もっとネットを活用で積極的に広めなさい石岡商工会!
おはようございます。
いつもコメント嬉しいです。
> 大切な歴史に触れ 母なる国への思いを深める大切で素敵な時間を頂戴しています。
・・・素敵なお言葉ですね。とてもうれしく感謝、感謝です。
> >私のは写真は補助的なもので、主は文章だと思>っている。
> いつも そのように感じております。
・・・ありがとうございます。こちらの書いた内容以上に読み解いていただいているという感じです。
> 陽成院のお歌は 有名なので私も知っておりましたが 御地の風景や地理地形なども含めて 総合的に解釈をする機会を頂きました。
・・・私はあまり詳しくないのではずかしいのですが、この風景と歌はセットだと感じています。
歌垣で恋歌などをかけあって作られたとしても、当時のこの筑波山のもつ特筆がよくあらわされた歌です。
風景や当時生活していた人々の暮らしなどの土壌を知ることもとても楽しくなります。
ありがとうございました。
それと、先日のコメントにありました言葉をブログタイトル欄の下の説明に追加させていただいています。
ご了承ください。
こんにちは。
石岡は遠い地方でも知っている人が少し入るのですが、地元も含め
どうしてこんなに知名度低いのだろうかね。
このまま地盤沈下するとほんとの過疎の町になりそうです。
もう少しPRもしていかなくちゃ。
kurokenさんなども取り上げていただいたので少しだけ地名度上がったかもね。
恋瀬姫のキャラクタは知っている人も非常に少ないですね。
何でも中途半端なんですよ。せっかくやるんだったらなりふり構わずに売りこんでほしいですね。
誰かがやるなんてことは期待できないですし、TOPが率先して先頭に立たなければこのご時世はダメでしょうね。
「ひたちなか」も応援してますよ。
>先日のコメントにありました言葉をブログタイ>トル欄の下の説明に追加させていただいていま>す。
>ご了承ください。
今朝拝見しました。
了承どころか 過分な評価を頂き 嬉しく誉れに思っております。有難うございます。
ありがとうございます。
このブログの方向を示していただいたと思っています。
やはりブログのお仲間に色々アドバイスなどをいただいて
少しずつ方向が決まってきますから。
今は歴史などだけでは読者が限られてしまうので範囲を広げています。
こんばんは。
> 筑波山、ケーブルカー脇の登山道を登って行くと男女川の源流がありますよね
・・・良く登られるのですかすごいですね。ロープウェイやケーブルにすぐ乗ってしまいます。
「男女川の源流」って書いてありますね。でも昔の頃にはこの登山道は無かったですよ。
男体山は険しくて登れないと常陸風土記にあります。
桜川の先が土浦ですが、当時は沼地で皆霞ケ浦を船で渡ったようです。(美浦から牛渡へ)
> 茨城県、特に石岡市は 北限、南限の産物(フルーツ等)が沢山有ってとても良い所なのに知名度が薄い、寂しいですね。
・・・本当にそうですね。何とか良さをPRしていきたいです。これからもよろしくね。