胎安神社(かすみがうら市)
先日、古渡(ふっと)の興禅寺で安産・子育てにご利益がある「延命地蔵」の話を書きました。
そこで連想ですが、かすみがうら市にある二つの子育て・安産神社を紹介します。
今日紹介するのは「胎安(たやす)神社」です。
名前ですぐにわかると思いますが、安産祈願の神社で、延喜式式内社です。
創建が763年と伝えられていますが、詳細ははっきりしません。
元々は香取神宮の経津主命を祀っていましたが、山城国葛野郡(京都嵐山)の梅宮大社の分霊を祀って、胎内神(木花咲耶姫命)を祀るようになったそうです。
この神社のいわれとしては家紋の「笹竜胆(ささりんどう)」は源氏の印ですが、前九年の役の時の天喜2年(1055)源頼義、義家父子が、隣村の下雫村(下志筑)に滞在していた時に、胎内安全、安産子育守護の霊験著大なることを聞き、都にいる御内室の安産祈願を行いました。
康平6年(1064) 奥州からの帰路、お礼参りをし、この時の「太刀一振り」の奉納札が残っているそうです。
その後、義家の嫡男誕生の9月9日を記念日として祭日に定めたとされています。
また、この時以来、義家の家紋である笹竜胆 (ささりんどう)の紋章の使用を許されたそうです。
(注:神社の書かれたものにはこのようになっていますが、前九年の役に下雫村に滞在したということは私は確認していません。本堂家が志筑藩に入ってきてからの話が少し混ざっているように思います。)

入口の「神門」です。

拝殿です。拝殿前の左側の杉の木は「不老長寿の杉」といい、杉皮の一片を衣服に縫い入れ着用すると、長寿を得られると言い伝えられているそうです。もっと大木と思いましたが意外に普通の太さの木です。
説明では根元が硬く成長が遅いのだといいます。

拝殿の正面に「笹竜胆」のマークとその下には龍の彫り物が鮮やかです。
笹竜胆は源氏の印ですが、この寺を保護した志筑藩の本堂家が使っていた家紋です。

この龍の彫り物も見事です。

寺の横から裏の方に回ると「子持ち松」という枯れ木が置かれています。
樹齢が500年程だといいますが、明治時代に枯れてしまったそうです。

本殿に彫られた彫刻。

境内にたくさんの祠が置かれていました。
全国から集まったものでしょうか。みな境内社になるのでしょうか?

神社で参拝していると社務所の方から巫女さん?が出てこられて暖かいお茶を1缶いただきました。
ここを訪れたのは4回目でしょうか。これでお茶をいただいたのは2度目です。
寒い日でしたので手を温めながらいただきました。
安産を願う方は一度おまいりして見てはいかがですか。
意外に知られていませんが、由緒のある神社です。
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そこで連想ですが、かすみがうら市にある二つの子育て・安産神社を紹介します。
今日紹介するのは「胎安(たやす)神社」です。
名前ですぐにわかると思いますが、安産祈願の神社で、延喜式式内社です。
創建が763年と伝えられていますが、詳細ははっきりしません。
元々は香取神宮の経津主命を祀っていましたが、山城国葛野郡(京都嵐山)の梅宮大社の分霊を祀って、胎内神(木花咲耶姫命)を祀るようになったそうです。
この神社のいわれとしては家紋の「笹竜胆(ささりんどう)」は源氏の印ですが、前九年の役の時の天喜2年(1055)源頼義、義家父子が、隣村の下雫村(下志筑)に滞在していた時に、胎内安全、安産子育守護の霊験著大なることを聞き、都にいる御内室の安産祈願を行いました。
康平6年(1064) 奥州からの帰路、お礼参りをし、この時の「太刀一振り」の奉納札が残っているそうです。
その後、義家の嫡男誕生の9月9日を記念日として祭日に定めたとされています。
また、この時以来、義家の家紋である笹竜胆 (ささりんどう)の紋章の使用を許されたそうです。
(注:神社の書かれたものにはこのようになっていますが、前九年の役に下雫村に滞在したということは私は確認していません。本堂家が志筑藩に入ってきてからの話が少し混ざっているように思います。)

入口の「神門」です。

拝殿です。拝殿前の左側の杉の木は「不老長寿の杉」といい、杉皮の一片を衣服に縫い入れ着用すると、長寿を得られると言い伝えられているそうです。もっと大木と思いましたが意外に普通の太さの木です。
説明では根元が硬く成長が遅いのだといいます。

拝殿の正面に「笹竜胆」のマークとその下には龍の彫り物が鮮やかです。
笹竜胆は源氏の印ですが、この寺を保護した志筑藩の本堂家が使っていた家紋です。

この龍の彫り物も見事です。

寺の横から裏の方に回ると「子持ち松」という枯れ木が置かれています。
樹齢が500年程だといいますが、明治時代に枯れてしまったそうです。

本殿に彫られた彫刻。

境内にたくさんの祠が置かれていました。
全国から集まったものでしょうか。みな境内社になるのでしょうか?

神社で参拝していると社務所の方から巫女さん?が出てこられて暖かいお茶を1缶いただきました。
ここを訪れたのは4回目でしょうか。これでお茶をいただいたのは2度目です。
寒い日でしたので手を温めながらいただきました。
安産を願う方は一度おまいりして見てはいかがですか。
意外に知られていませんが、由緒のある神社です。


肉眼ではっきり見られますか?
日本人の手仕事は世界に誇れますね~。
> 彫刻や龍の彫り物、見事ですね!
> 肉眼ではっきり見られますか?
> 日本人の手仕事は世界に誇れますね~。
最初のうちは彫刻もあまり目がいかなかったのですが、紹介するのに
写真を撮るようになってから目が行くようになりました。
肉眼でもよく見えますよ。意外に龍の彫刻が多いです。それも立派なものが。
一度比べて見たいくらいです。
何時頃の彫刻家はわかりませんが、このようなものを得意としている人がいたのでしょうね。
残っていってもらいたいです。
ありがとうございました。
そうすると 密教とかと関係がでてきそう♪
(すいません・・・京極夏彦ファンとしては
このあたりの話に食いついてしまいます)><
> 「木花咲耶姫命」って胎内神なんですか・・・
> そうすると 密教とかと関係がでてきそう♪
わあ~。こんなところを突いてきたの?
難しそう。
「木花咲耶姫」って漢字だとよく読めないけど「このはなさくやひめ」ですから
字のままですよね。
桜?の花の咲くように美しい姫様ですよね。まるでNINAさんみたいです。
でもニギニギの妻になったら1晩で子供が宿ってしまうんです。
まさか一晩なんて、おれの子供ではないだろうと疑われて、産屋に入り小屋に火をつけ
その中で神の子なら無事産めるはずだということで火の中3人の子供を産んだのです。
その子供の子孫が今の天皇家です。
そして子孫繁栄の神様になったんですね。
富士山浅間神社でも祀られていますね。神道、密教ともに色々なものに結びつける人が
いるようですが、私には何か全然わかりませ~ん。
どんなのがあるの?? 教えて。
気になったのがありましたので記入いたします。
中志筑の振り仮名が、【なかしずく】になっておりますが、正しくは(づ)で。【なかしづく】です。
生まれ育ったものとして、気になりましたので。
御指摘ありがとうございます。
志筑も師付とも書きますものね。たしかに「づ」ですね。
でもこの記事にはフリガナふっていないので探しました。(笑)
この記事も今から2年前の記事で、間違っていたのがその半年くらい前の記事にありました。
こちらは間違ったままにしておけないのでこっそり訂正させていただきます。
日本語は難しいですね。よく漢字なども間違っていることが時々あります。
打っている時は気がつかないで後から読んで気がつく事も多いです。
これからも宜しくお願い致します。