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出島散歩(10)(崎浜横穴古墳)

 先日この出島地区の記事を書くのに調べていたら、このあたりとしては変わった古墳が載っていた。

これは霞ケ浦沿いを走る県道118号沿いの崎浜にあった。
この辺りも何度か車で通ったことがあったが見落としていたようだ。

「崎浜横穴古墳」という。早速見に行ってきました。

一般的な土を盛った古墳は霞ケ浦沿いにも多くあるが、このように壁面に横穴を掘って安置するのはあまり聞かない。
少し北へ行けばひたちなか市の「十五郎穴古墳群」があり、茨城でも南部はほとんど見つかっていないという。
十五郎穴古墳は横穴は100個以上あるらしいが(史跡指定は34基)、ここの横穴は16基が確認されているという。

昔、埼玉県の「吉見百穴」を見学したことがあり、横穴古墳も知っていたが、こんなところにもあったことは知らなかった。

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街道沿いに穴が並んでいます。ここが他の場所の横穴古墳群と違っているのは、この壁面は貝塚で、貝がびっしり積み重なっています。

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この穴は左右と奥が高くなっています。
恐らく家族の遺体を安置したものと思いますが、この左右の高い部分にお棺を安置し、奥の高いところには副葬品が置かれたようです。

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こちらは左右に棺が置かれ、奥の高台はありません。
この穴の大きさは人がかがんで中に入れるくらいあります。

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この穴は棺は左側に1個のみとなります。

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このようにまわりには貝殻がびっしり積み重なっています。正の貝塚に横穴を掘ったようです。

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場所は霞ケ浦につきだしている崎浜地区で、梅の木の向こう側の小山の壁面です。

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この場所から湖側を眺めるとご覧の通り蓮田池(レンコン水田)です。



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出島散歩 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2012/03/25 19:10
コメント
カキ礁
珍しいものを見せていただき有難うございます。
横穴古墳よりも、貝殻がびっしりの崖を見て、こんなものがあるのかと思った次第です。
驚きと興味で調べてみたら、氷河期の水面の変化が関係して水面下で出来たようですね。そして堆積速度は1年に1センチなので崎浜の5mの厚さになるには500年はかかっているそうで、その間に津波的な潮流による崩壊もあり、さらに崩れた上に更に新たな貝殻が重なっていったと。
玉造にも何箇所があるそうで、立派な研究対象になっているようですね。
貝塚とは違いますが、初めて知ったサンゴ礁ならぬカキの化石密集層でした。
Re: カキ礁
忠顕様

> 珍しいものを見せていただき有難うございます。
> 横穴古墳よりも、貝殻がびっしりの崖を見て、こんなものがあるのかと思った次第です。

私は霞ケ浦周辺にある貝塚に横穴を掘ったものかとばかり思い込んでいました。
説明でも確かに水面下にできた貝殻層で貴重なものだとなっていますね。
良く読まないとダメですね。ご連絡ありがとうございます。

> 玉造にも何箇所があるそうで、立派な研究対象になっているようですね。
> 貝塚とは違いますが、初めて知ったサンゴ礁ならぬカキの化石密集層でした。

貝塚も見ましたが確かにこんなカキの殻の堆積はありませんね。
No title
このような珍しいものはなかなか知る事が
できないのでこうして紹介していただけて
とても有難いです。
凄い貝殻層ですね~!
38万年前~24万年前にこの辺が海底だったなんて信じられません。
冬のデコポンさん
こんにちは。

> このような珍しいものはなかなか知る事が
> できないのでこうして紹介していただけて
> とても有難いです。

あまり見られないものらしいです。
横穴古墳より、この地層の方が興味ありますね。

> 凄い貝殻層ですね~!
> 38万年前~24万年前にこの辺が海底だったなんて信じられません。

太平洋側は伊豆でも横浜や東京でも結構山の方まで貝殻は出てきますね。
昔は海だったと聞いたりしましたが、このようなカキ貝殻層は初めて見ました。
昔、多摩動物園ができた時に、削り取った山の斜面に結構貝殻の化石を
見つけたことを思い出しました。

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