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出島散歩(19)坂地区二の宮(2)

出島の散歩紹介も19回目になってしまいました。それも二の宮で2回目なんて。
本当は何もないようなところなんです。ほんの狭いエリアで、今では住所表記からも消えてしまっているようです。

昨日紹介した「八坂神社」の隣にあるお堂に石仏。何か気になります。

でも今日の話は霞ヶ浦に帆引き船の漁法を発明した「折本良平」さんについてです。
前に書いたことがある霞ヶ浦水族館の近くに置かれていた「帆引き船発祥の地」の石碑(下の写真)

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また、歩崎観音の展望台の横に置かれていた「折本良平頌徳碑」(こちらの記事)下の写真。

kannon04.jpg

昨日書いた神社のすぐ前の湖側に大きな家があります。

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昔からあったと思われる赤レンガが残されており、高浜あたりの醤油醸造所の跡等に似ています。

orimoto02.jpg

表札を見ると「折本」さんと書かれているようです。
そうするとここが良平さんの出身の御宅でしょうか。

少し歴史を調べてみましょう

今では観光用に霞ヶ浦に浮かぶ帆引き船が時々運行され、これを見るために観光船が運行され、近くで写真を撮るためにエンジンつきボートをチャータしたりするくらいに霞ヶ浦の名物ともなっていますが、もちろん昔は、これは魚を採るために運行されてきたものです。

江戸時代には前に高浜、高崎地区の紹介で「御留川(おとめがわ)」という制度を紹介したことがあります。
高浜入りの霞ヶ浦が狭くなった両岸の領地が水戸藩に抑えられ、その間に挟まれた湖は川の場合と同じように両岸の領地の一部となって、魚はこの水戸藩のものとなっていたのです。

また、個人の漁師が霞ヶ浦で漁を勝手には採ることができず、それぞれ網元がいて、この網の持ち主(大徳網)が大きな利益を上げ、個人の漁師はこの網を引いたりして漁をする他なかったようです。

明治になって、御留川制度の廃止され、自由に採れるようになったのですが、その漁法はやはり大人数で網を引いて採る方法が主体でした。

そんな中、なんとか個人の船で網を引かせることができないかと考えたのが、この折本良平さんでした。
船に帆を張って、風の力で船を走らせることはできますが(荷物を運ぶ帆を張った高瀬舟はたくさん浮かんでいました)、網をつけて走っただけではほとんど魚は採れません。

考えたのは帆を張って船を横に動かすことでした。このアイディアで繰り返し試してみて試行錯誤を繰り返し、明治13年についにうまくバランスをとって船を動かし沢山お魚(シラウオ)を採ることに成功したのです。良平さんは46歳だったそうです。

そして、この漁法を秋田の八郎潟に伝えたのは先日書いた坂本九ちゃんの祖父坂本金吉さんでした。明治35年に家族と八郎潟に移っています。

さて、この折本良平さんはどんな人だったのでしょうか。家は漁師もやっていたり農家でもあったようです。農具の改良等も得意だったようです。
でもこの折本家は屋号を「あいや」という染物が先祖からの生業でもあったようです。
すると、上の折本家のレンガの作りはこの頃からのものかもしれません。

この帆引き船の漁法は霞ヶ浦周辺の多くの貧しい漁師にとって救いの神と映ったことでしょう。
今まで大徳網の曳き子として細々と生活していた漁師には夢のような方法だったのです。

少しこの場所が気になったので前に縄文海進の説明をした時に紹介した「Flood Map」で今より4m水面が高かったとして地図を見てみました。

二の宮

この近くを流れている川に沿って大きく陸地がえぐられて、この場所が岬の先のようになっています。

おそらくこの入江のところは大昔は漁場としては住みやすいところだったのではないかと思います。
もっとも数千年前のことですが。

また、調べているうちに何か出てくるかもしれません。その時まで心に留めておきましょう。

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出島散歩 | コメント(7) | トラックバック(0) | 2012/04/05 20:28
コメント
No title
ROMAN様
またネタ違いですが、今日石岡日帰りでした。
遅い昼を石岡カフェで摂りました。
カレーとドリンクバーセットで850円。
微妙なお値段ですね。
大手ファミレスであれば同じ組み合わせで600円台
でしょう。
このお値段で福神漬けのみでサラダはなしというのも少し寂しい。カレーとごはんそのものはとてもおいしいものだと思いますが、具とか味とかボリュームとかに特徴、パンチが不足。また来て食べたいか、と言えばNoです。
我孫子駅ホーム弥生軒の鳥カラそばは巨大な鳥カラが昔から評判で遠くから食べに来るそう、それ
が頭にあったので、やさとしゃもカレーやってと
言いましたが、さらっと流されたような。
あったら絶対食べたいけどな~。
ローズポーク、常陸牛の50:50ハンバーグだの
ローズポークのカツカレーだの、ハンバーグカレー、しゃもカラカレーなんてのもいいですね。
見ればフレッシュひたち待ちの出張者が結構
お客さんですわっているのですよね。
この人たちに’あれが食いたい’と思わせること
ができれば、自然と客層広がると思います。
もうほんのちょっとの踏み込みのように思えました。
わかさぎと鯉
霞ヶ浦は本当に魚の豊かな湖でした。石岡に住んでいると日常的に、この湖でとれた魚、特にわかさぎと鯉を食べていました。いまでもふるさとの味覚として先ず思い出すのがこの2種類の魚です。
 帆引き舟は昭和40年代に既に観光用でした。30年代には数十そうのわかさぎ漁の舟が湖面に帆を輝かせていたのは圧巻で、格好の被写体であり、茨城の写真展にはきまってこのモチーフの作品が並びました。
 石岡駅前にわかさぎを売る店がありますが、私が住んでいた当時から、‘本場物’は出島方面ときまっていましたし、今も親類は市内でなく出島の店に予約を入れて買いに行っています。今では漁獲量が少ないのか、たいへん高価な高級魚になってしまいました。
 鯉はかつて1m近くある大物をよく高浜あたりの知人などからいただき、それを近所の魚屋に持って行ってさばいてもらい、さまざまな料理に姿を変えたのをいただきました。霞ヶ浦周辺の料理屋では鯉のフルコースがいただけます。
 霞ヶ浦そして石岡の記憶と一体となっているのがこれらの魚です。
わかさぎと鯉:追伸
かすみがうらの鯉を石岡を出てからも、たまに懐かしくなると潮来あたりの料理屋に行っていただいていましたが、2003年にコイヘルペスによって養殖鯉が全滅して以来行っていません。いまはどうなっているのか・・・わかりません。
行徳さん
こんばんは。

この石岡カフェ食べたことがないのです。
石岡の駅前で食べるところがないとよく他人のブログに書いてあります。
そうなんですよね。食べる名物がわからないと観光なんて楽しみが半減以下ですから。
ただ残念ながら、このの従業員の人に提案しても組織がダメなので困りものです。

市街地活性化の予算とりばかりで本気度が見えない。
あと少しが本当に・・・。もったいないですね。

新しい特急なかなかスタイルいいですね。
この特急が止まらなくなったら石岡もおしまいかも。
本当にわかっているんでしょうか。
何かやりたいですね。
Re: わかさぎと鯉
忠顕さま

やはり鯉だったのでしょうね。
ワカサギなどに佃煮等もありますが、鯉の養殖は日本一だったようです。
これは少し前に書きましたが、一部復活しています。
しかしやめてしまった業者も多くとても大きなしこりが残りました。
外部に生きた鯉を送り出すのはエラを取り除くなどの処理が必要なようです。

2004年から2009年までの5年間完全に中止となり、鯉の業者が半分になってしまったそうです。
美味しい鯉料理が復活して欲しいですね。

いろいろな情報ありがとうございました。
No title
ROMAN様
まあ、もっとどぎつい書き方、言い方もあるので
すがやめておきます。直売所もそうですがすこしずつよくなっているように思えます。
ただ1000円近い金取るならもっと考えないと立ち枯れですね。おととい東京下町で食べたハンバーグはライスつけても1000円。ボリュームはもちろん味や 内容は神様レベル。もっと一流どころで
も1000円だせば何か食べられ経験できます。
800円以上取るというのはそういうことだと思います。腹満たすだけなら牛丼280円ほかたくさんあるし十分おいしい。その辺もっとわかってほしいです。あのままでは、温室の花みたいなもののような、、、、
Re: No title
行徳?様

> 直売所もそうですがすこしずつよくなっているように思えます。
まあないよりはマシ。元気に頑張って欲しいです。

> ただ1000円近い金取るならもっと考えないと立ち枯れですね。おととい東京下町で食べたハンバーグはライスつけても1000円。ボリュームはもちろん味や 内容は神様レベル。

これは仕方ないと思います。まずはこの通りにもっと人が多く歩くようにならなければ経営は成り立ちません。もっとも経営感覚があるなら正直この通りに出店する人はいないでしょう。

> 800円以上取るというのはそういうことだと思います。腹満たすだけなら牛丼280円ほかたくさんあるし十分おいしい。その辺もっとわかってほしいです。あのままでは、温室の花みたいなもののような、、、

「温室の花」ですか。言い得て妙ですね。でも温室は温度を管理するにも大変ですよね。
何か工夫が足りない。この通りも空き店舗が増えていますが、賃貸等は高いこと言います。
借りるのは補助金の出ている温室育ちのみ。
雑草魂のあるものはこの街には見向きもしないでしょう。残念です。

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