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出島散歩(31)-柏崎素鵞神社の絵馬

 ゴールデンウィークの真っ只中ですが、相変わらずの地方ネタです。
連休でも特に行事もないです(笑)

定年後少し暇ができたので混雑の時はどこへも行きたくないですね。
もう東京などの人ごみを歩くだけで疲れてしまいます。
その点田舎はいいですよ。どこに行ってもあまり人はいません。
今混雑しているのはひたち海浜公園や子供が遊べる場所くらいでしょう。

今日はもう1ヶ月くらい前に採った写真なのですが、調べていなくて記事がかけなかったものを書きたいと思います。

ema01.jpg

この今は霞ヶ浦特産の佃煮業者さんが数件集中しているくらいしかイメージがないこの柏崎地区だが、この絵馬を見ていると昔の姿が見えてくるように思う。
そうだこれも記事にしておきたいと思ったのだが、それから1ヶ月経ってしまった。

まずは現地にあった説明看板の内容を下記に転載します。

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市指定文化財 柏崎素鵞(そが)神社絵馬 一面   昭和53年6月20日指定
縦96cm、横151cm

 この絵馬は、素鵞神社の竹切り祇園の祭事を丹念に描写したもので、柏崎集落の
屋並みや霞ヶ浦に浮かぶ数多くの高瀬舟や外輪船(銚子丸)なども描かれている。
明治28年10月に奉納され、当時の様子を知る上で貴重な資料です。

  かすみがうら市教育委員会
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EMA001.jpg

この絵馬は神社の中を覗くと部屋の上に額として掲げられています。
一般には絵馬は拝殿の外に掲げられている場合もあり痛みも激しいのですが、割合と状態は良いようです。
明治のものですからそれほど古いものでもありません。
素鵞神社の祇園祭に訪れている人々が描かれています。

EMA002.jpg

霞ヶ浦にはたくさんの高瀬舟が浮かんでいます。そして何といっても蒸気船が描かれています。
前に霞ヶ浦の水運(こちら)のところで高浜に残されている絵馬(こちら)を紹介したことを思い出しています。蒸気船はこちらに書いています。

記事を書き溜めている間に前の記事がとても参考になってくるので、こうして残しておくことも大切なことだと思いを強くしています。

この明治に就航した蒸気船は高浜-小川-羽生-玉造と来て、対岸のここ柏崎にわたってきていたようです。
車も鉄道もない時代ですからこの船が細かく街をつないで就航していたのです。
そこに物流も生まれ、人の流れもあったのでしょう。

もう一つはこの神社のお祭りの様子がとても興味深いです。
今の石岡のお祭りは明治35年の年番制度の始まるときに考え出されたものですので、この絵馬に描かれている祇園祭りはそれより7年ほど前の様子です。

行列の中心は祇園祭らしい衣装を着た人たちがいますが、周りに集まった人たちも当時はみな着物姿ですね。
今から見ると何か不思議な感覚に襲われますが、それ程昔ではありません。

もう一つは、この素鵞神社が高台にある、または高台から見渡しているように描かれています。
今の神社はまったくの市街地と同じ平地にあります。
ということは昔は高台にあったのでしょうか?

少し調べてみました。
素鵞神社の弘仁9年(818)正月に天王山の上に建てられたが、山崩れで大破して元和5年(1617)再建遷宮し、また万治2年(1659)に麓に遷宮したとあります。

SOGA.jpg

国土地理院の地図で調べてみました。神社の裏は高さ20m以上の小山で山の北東側は崩れた跡がはっきり見えます。
天王山という名前は書かれていませんが、素鵞神社はどこも素戔鳴命(スサノオノミコト)を祭り、天王さんと呼ばれているところが多いようですから、この名前も自然に付いたのでしょう。

でもこの絵馬が描かれたのは明治期ですから、すでに神社は現在の山の麓にあったのは確かでしょう。

お祭りは7月の祇園祭り(竹切り祇園)はどんな風に行われているのでしょうか?
記事を探してみました。

「かすみがうらネット」に書かれている記事を見つけました。

一部転載させていただきます。

「地元のひとの話によると以前は馬の参加もあって、とても賑わったらしい。
2006年の祇園祭は7月15日から17日までで野菜を供える古式の祭事もあるそうで、御仮屋が霞ヶ浦湖畔近くに設けられている。
7月15日の今日から2週間ほど前、前面の霞ヶ浦湖畔に松と竹の注連飾りがあった。
これは霞ヶ浦のこの場所に太古ご神体が着いたという伝説があり、伝統の行事だそうです。
また、神社内には津島神社(文字では對馬神社)が別に祀られてあり、祇園祭の終了後マコモで鳥の形を作り祭りと共に奉納するという。」

(元の記事はこちらです。勝手に転載お許しください。ご迷惑でしたらご連絡ください。)

石岡のお祭りも明治35年から始まったとは言いますが、市内の今「まちかど情報センター」があるあたりに、むかし「天王社」があり、江戸時代に祇園祭が行われていました。

この祭りを色々な要素を加えて再現したお祭りだと私は思っています。
この天王社は今は総社宮に合祀されています。

これらのルーツを大切にし、また新たな息吹を吹き込んでいただいた当時の人たちの思いを大切にしなければいけません。

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出島散歩 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2012/04/30 19:08
コメント
あらためて
GWですね。
昨日まで初夏の陽気の東京も明日から天気下り坂。
私も今年は明日、石岡に帰る予定です。
雨女ではありませんが(笑)雨が待っていそうです。
この出島の絵馬、面白いですね。
出島は近いし、友人も親戚もそして亡き祖母の故郷ですが、あまり訪ねたことがありません。
GWの後半、天気が少し良くなったら、この神社に行ってみたくなりました。
霞ヶ浦はあまりに近くて、いつも通りすぎてしまうだけですが・・
昔は舟が行きかい、漁師が漁をして、商人たちが商いをしていた拠点でもあるんですよね。
今回はあらためて、霞ヶ浦を訪ねて行こうと思いました。
いつも沢山のお話をありがとうございます。
本当に勉強になります。
Re: あらためて
山うさぎさん 今晩は。

> 私も今年は明日、石岡に帰る予定です。

そうですか、天気もあすはなんとか降らないような気もしていますが・・・
私は明日は朝から成田に娘を迎えに行きます。

> この出島の絵馬、面白いですね。

高浜とこの柏崎くらいしか絵馬で水運の様子がわかるものがありません。
今となっては、貴重な物だと思います。

> 出島は近いし、友人も親戚もそして亡き祖母の故郷ですが、あまり訪ねたことがありません。
> GWの後半、天気が少し良くなったら、この神社に行ってみたくなりました。

行かれると良いと思います。
でもそれ程大きな神社でもないのでがっかりされないか心配です(笑)。

> 昔は舟が行きかい、漁師が漁をして、商人たちが商いをしていた拠点でもあるんですよね。
> 今回はあらためて、霞ヶ浦を訪ねて行こうと思いました。
> いつも沢山のお話をありがとうございます。
> 本当に勉強になります。

私も調べ出して改めて霞ヶ浦がこの地にもたらしていた恵みを感じることができました。
不思議ですね。鉄道や車の社会ですっかり忘れてしまったようです。
ご訪問・コメントありがとうございました。

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