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稲敷散歩(5)-不動院(その2)

 今日は江戸崎不動院(医王山東光寺)の続きです。

寺は嘉祥元年(848)慈覚大師(円仁)の開祖と伝えられると書かれています。
慈覚大師は最後の遣唐使に僧侶として参加し9年半唐で修行した天台宗(総本山:比叡山延暦寺)の高僧です。

これだけ長い期間中国で修行した僧も少ないのではないだろうか。
848年というと円仁が中国(唐)から帰ってきてまもない頃だろうと推測されます。

慈覚大師円仁は平泉の中尊寺や毛越寺(もうつうじ)の開祖としても有名で、平泉の寺は嘉祥3年(850)とされているようですからこちらの方が2年早かったようです。

毛越寺も山号は「医王山」です。平泉とつないで考えてみるのも良さそうです。

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仁王門をくぐって、急な階段を上ったところに「菩提樹」の古木があります。

脇に石碑が置かれていますが、これは19世紀末から20世紀初めにインド留学した僧侶・大宮孝潤(こうにん)を記念して昭和5年に建てられたものだそうです。

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参道中央の石燈篭は寛保3年(1743)に寄進されたものだそうです。
300年以上前のものが何気なくあります。

この寺は文明2年(1470)に江戸崎城主となった土岐原氏により再興され、その後天正18年(1590)に佐竹氏により滅ぼされた後、芦名盛重(佐竹義宣の弟)が江戸崎城主となり、寺の修復をして「天海」大僧正を8世として迎えています。

このことはもう少し調べたいことがありますのでまた明日にでも書きます。

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「北関東三十六不動尊霊場 第三十番札所」となっています。

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左側の像に「満願不動尊」、右側の像は「吉祥妙童子」となっています。

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延命地蔵? 安産祈願のお地蔵さんで元文4年(1739)の銘があるそうです。

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見晴らしの良い東側の山のところに「稲荷社」があります。

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この寺から江戸崎の町や小野川がよく眺められます。 
昔の大きな「榎の浦の津」と言われた頃はどのような景色だったのか想像すると楽しくなります。

常陸国風土記にでてくる「榎の浦の津」の場所がこの小野川の河口付近であったということは想像できますが、これは想像するのみで確証はされていません。

この川の向こう側(現在の阿波やアンバ様の大杉神社などがある)場所が大きな島のような半島状の形をしており、安婆嶋と呼ばれたようであり、この先の現在の千葉県と茨城県の境をなすおおきな利根川の河口付近を指すという説もあるようです。(江戸時代に利根川を移し替えたので、昔は利根川ではなかった?)

江戸崎散歩の1回目に載せた地図をまた載せます。
これからも考察するうえで何回も使うことになりそうです。

古代江戸崎

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稲敷散歩(江戸崎周辺) | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/06/28 19:34
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