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稲敷散歩(17)-円蜜院

 江戸崎城の土岐氏を滅ぼしてやってきた佐竹氏派の芦名氏は会津から随風(後の天海大僧正)を招いて不動院の院主に据えた。

天台宗の寺院としてはそれまで200年続いた土岐原氏(土岐氏)の庇護を受けていた不動院の末寺であったここ円蜜院の僧侶たちは不平不満を募らせ不動院の天海を襲撃した。

襲撃は失敗したというが、その後の歴史はどうなったのだろうか?
昨日は天海をかくまったという吉祥院を見たのだが、寺紋に徳川の三葉葵が使われている他には歴史もあまり感じられなかった。

さて、では円蜜院を見てみよう。

県道125号線を土浦・美浦を過ぎて佐原、銚子の方に進むと稲敷市の看板をすぎ、信太古渡(ふっと)という信号がある。
この信号のすぐ近くに変わった看板が目を引く。

年に何回もここは通っているので看板は見ていたが、それほどのものとも思わずに通り過ぎていた。
今回不動院の昔話で興味を持って見に来たのだが、とても面白く、歴史も感じられる寺だった。

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県道沿いに「大聖歓喜天」という少し派手な看板が目に付く。ここが円蜜寺なのだ。

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歓喜天の方が興味はあるが、まずはその隣にある「天台宗東光山 円蜜院」という寺から見てみよう。
歓喜天とは別に隣に入口が分かれている。

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寺そのものは特別に大きなものではない。でもここの寺紋が気になる。
まず寺院の入口上に掲げられた紋は「笹竜胆(りんどう)」だ。これは源氏のマークだ。

確かに江戸崎城の城主土岐氏は美濃の出身で源氏の血筋だが、まえに江戸崎の鹿島神社で見かけたように「土岐桔梗」が家紋となっているので、源頼朝の源氏が使うのはこの笹竜胆だと思う。

またガラス戸についているのは菊の御紋のようなのだが・・・・。

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市の教育委員会が掲げている説明文によれば西暦849年に「佐倉」の地に建てられたとある。
この佐倉はこの古渡のすぐ上の台地の方にあり、信太小太郎伝説等が残る古い場所だ。
こちらはもう少しあとに説明したい。

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こちらが「大聖歓喜天」(だいしょうかんぎてん)の入口で、円蜜院の寺院とは奥で隣同士に並んでいる。
古くて立派な堂宇が目を引く。

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「聖天堂」
大聖歓喜天はどんな願いも叶えてくれるというインドの秘仏で、ここでは特に安産子育ての神様として有名らしいです(密教)。

でも無茶な願いも聞き届けてくれるが生半可だとバチが当たることも中途半端ではないそうだ。

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「歓喜天」の番犬です。不審者がこないように見張っています。

「おい、おまえどこの者だ?」というような顔をしていますが、こちらは雨の中なので構っていられません。
知らんぷりして「よしよしお利口だね」といって写真を撮らせていただきました。

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なかなか姿のよい堂ですよね。
ここには密教の秘物といわれる「歓喜天」さんがおられるのですね。

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こちらは不動明王の石柱でしょうか。このような塔に掘られたのは珍しいのかもしれません。

地図は2日前の記事を見てください。

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稲敷散歩(江戸崎周辺) | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/07/15 17:33
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